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2024.02.29
「終活」。この言葉をご存知でしょうか?
終活とは、「人生の終わりのための活動」
人はこの世に生を受けて、日々を精一杯表現して、来たるべき人生の最期を迎えます。
どんなに医療が進歩しても、人は必ず「死を迎えます」。
高齢化が止まらない中、かつてタブー視された「死」というものを意識する人は
確実に増えています。
死というのはやはりネガティブな考え方に
捉えられてしまいがちです。
でも、本当にポジティブに考え方をかえてみて、『人生は芸術である。』
『人の一生は自己表現」であると考え方を変えていくと、物事の妙味を
味わうことが出来ます。
実際に、事務所に訪問されてきた高齢者の方々に
この言葉を投げかけると、不思議と納得して頂けます。
皆さん、同じような人生を歩いて生きてきたわけではありません。
100人いれば、100通りの人生があると思います。
就職にしても、結婚にしても、同じような流れを通ってきた中でも
他の人とは違い、自分自身のオンリーワンな生活を過ごしてきたわけですから。
今を精一杯生きている(表現している)時に、出来る準備を可能な限りしておくことで、
残された家族も迷わなくて済みます。
相続手続きを実際に取り扱ってきた中で、自分自身は、模範的な生活を
過ごして来た。といっても、次の世代にはどのようになるかは
わかりません。折角、次の世代に想いを伝えたいと言っても
次世代に負担をかけてしまっては、いけないと個人的には思います。
争いを残さない=争族にならない為に、そのまま『徳』を次に受け継いでもらうため
にも、今から事前に終活を考えてみませんか?
これから書く文章は、以前、私がミニコミ誌に掲載させて頂いた文章を
法律改正等もあって、一部変更して掲載させて頂きます。
この文章を読んでいただけることで、少しでも皆さんに
お役に立てればと思い、綴っていきたいと思います。
①遺言って、なあに
「遺言」。よく2時間ドラマとかで、
資産家のおじいちゃんが亡くなって、
遺言が出てきた
というあらすじ。よく聞きますよね。
先日、税理士と共同で行った、遺言・相続のセミナーのアンケートの中で
「遺言ってお金持ちの人が書くのでしょ?」
「家族円満だから遺言はいらない」
「遺言は縁起が悪い」
「遺言書を書いたら財産が使えなくなる」
「遺言書を書いたら老後の面倒を見てもらえなくなる」
「縁起が悪い」
「遺言書なんてまだ早い」
「遺言書通りに実現できるか不安だ」と言った回答がありました。
そう思われている方も多いと聞きます。
これ、実は間違い。
「遺言=その方の最期の意思を遺された人にお伝えする」と読み取って欲しいのです。
生きている間に、自分がいなくなった後の事を遺された遺族が争わない為に、
ああしてほしい、こうしてほしいとお願いすることなのです。
もちろん、主役はその思いを伝えたいと思っている方。
子供さんから頼まれてとか、奥さんや旦那さんから頼まれてではなく、
「自分の意思で遺すもの」という事を忘れないでください。
人の一生は自己表現。その最後になる表現が遺言なのです。
遺言書を書いていれば、相続の時にトラブルになることは少なく、遺言書を書いていれば
相続がスムーズにいっていたとか、後悔といったことがない。と良いことが多いです。
スペースがなくなってきました。続きはまた次回・・。
遺言・相続専門 行政書士 岸和田 誠